【FBA】AmazonのFBAを使ってみた感想やメリット・デメリット【レビュー】


おかげさまでうちの店ももうすぐ10周年を迎えます。

これを機に自社サイトもEC-CUBEで完全リニューアルしてみました。また、自社サイト以外ではAmazonとヤフーショッピングを利用しているのですが、今回はこのAmazonでの販売方法やFBA納品についての記事を書いてみたいと思います。

AmazonのFBAとは

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FBA(フルフィルメント by Amazon)とは | アマゾン

フルフィルメント by Amazon(FBA)は、Amazonの世界屈指の配送システムを活用し、商品の保管から注文処理・出荷・配送・返品に関するカスタマーサービスまでを提供するだけでなく、Amazon.co.jpでの販売力を強化し、売上拡大を支援するサービスです。

要は商品の在庫を全部Amazonの倉庫に預けて販売その他全て任せてしまうと言う事です。

ドロップシッピングや無在庫転売は関係ないですが、うちの様に実際に商品の在庫を持つ小売業者にとって在庫の保管場所ってコストもかかるし管理も大変です。

例えばうちの規模で言いますと在庫保管スペースを確保するのに倉庫等借りるとなりますとどんなに安くても月に10万円はかかります。前に借りていた所は事務所兼倉庫プラス駐車場でその位でした。

年間で最低でも120万円です。

更には商品在庫を保管するとなるとセコムなどのセキュリティも付けなくてはなりませんので更にコストがかかりますね。具体的な金額は覚えておりませんが、初期工事費用もかかるし月々の支払いも増えるしで年間で考えると家賃と合わせて150万円位でしょうかね。

では、実際に商品をAmazonのFBAに入れるとなるとどのくらいのコストがかかるか見てみましょう。

AmazonのFBAの料金

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FBA料金シミュレーター
こちらのページで大体の料金がわかります。(スマホだとうまく表示されません)

まずは商品を検索します。「ASIN」がわかっていればそのASINを入力します。では実際にうちで最も大きくて重量のある商品の一つに「Mac Pro」がありますがそれでシミュレーションしてみます。

商品名:Apple Mac Pro/2.8GHz Quad Core Xeon/3GB/1TB/ATI Radeon HD 5770/SD MC560J/A
ASIN:B003YXYEM0

上記ASINを入力します。

FBAシミュレーター画面 その1
FBAシミュレーター画面 その1

次に必要事項を入力。※ここでは原価は0円にしております。

FBAシミュレーター画面 その2
FBAシミュレーター画面 その2

入力が完了したら「計算」ボタンをクリック。

こんな感じで出てきます。

FBAシミュレーター画面 その3
FBAシミュレーター画面 その3

保管料は月間約1000円です。
ちなみにAmazonで売れてAmazonの倉庫からの発送の場合、45000円以上の高額商品については出荷作業手数料と発送重量手数料は免除になります。この出荷作業手数料と発送重量手数料を合わせて「配送代行手数料」と言います。また、発送重量手数料は大きい商品だと逆に無料になるようです。

つまり、45000円未満の小型で重量のある商品が一番コストが掛かるようですね。

うちで扱っている上記商品ですとAmazonで売れた場合は販売手数料8%と月間保管料約1000円だけで済むということです。元々うちはAmazonで販売しているのでこの販売手数料8%については新たに増える経費には当てはまりませんので結局月1000円で倉庫を借りて発送もやってもらえちゃうということになります。また、商品はAmazonプライム対象商品になるので非プライムよりは断然売れやすくなります。

ここまではうちにとってはメリットしかありませんね。

では、本当に上記の料金しかコストがかからないのか?

そこで次は絶対に知っておきたい「長期在庫保管手数料」について見てみます。

AmazonのFBAの長期在庫保管手数料

Amazon.co.jp ヘルプ: 長期在庫保管手数料 – アマゾン

FBAに納品したら半永久的に前述の金額だけで在庫を保管しておけるわけではないのですね。年に2回「8月15日」と「2月15日」に在庫一掃チェックというのが行われます。

365日以上保管されている在庫を事前に調査し、10cmx10cmx10cmあたり174.857円の長期在庫保管手数料を半年に一度算出し、半年分を課金します。

つまり一年以上残っている不良在庫に関しては追加料金取りますよって事ですね。こちらは大きさによって比例するので大きければ大きいほど高額な追加料金を取られます。前述のうちの商品だと赤字ですね。

でもよく考えてみて下さい。

小売業やっている企業で1年も在庫を放っておく所なんてあまり無いのではないかと思います。うちでも3ヶ月以上動かない商品はどんどん値下げし赤字になる手前でどうにか在庫処分してきたのでこの「長期在庫保管手数料」はあまり気にしないつもりです。

なので結局月の保管料とFBA納品時の送料だけなのでメリットしかありません。また、この「FBA納品時の送料」も下記バナーの代行業者のプレミアムプラン(月10800円)に入ってしまえば、納品先を固定してチャーター便に乗せてもらえるのでこれまた無料で楽ちんです。しかも超近所だし。
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昨今のAmazon事情

Amazonで問題となっている点として例の詐欺セラー問題です。お陰でプライムではないうちのセラーは売上が激減しました。もちろんAmazonにおんぶにだっこ状態ではなくリスク分散しているので大打撃までとは行きませんでしたが、月のAmazonでの売上だけで言うと100万円程あった売上がここ数ヶ月で月に数万円まで下がりました。

ユーザーもプライム以外は敬遠する傾向にあるようです。ですのでそこも含めてFBAに納品してプライム対象商品としようと考えたわけです。

正直私はAmazonをそこまで信用してはおりません。例の詐欺セラー問題ももしかするとAmazonの自作自演ではないかと思っているくらいです。そうすればFBAに納品してプライム化しようとするうちみたいなセラーが増えてAmazon的には儲かるというね。

可能ならば自社ECサイトでの売上を伸ばす事を目標にしてAmazonはあくまでもおまけ的に考え、倉庫だけはAmazonを借りるというスタンスが一番いいのではないでしょうかね。Amazonの美味しいところだけ利用する感じでね。うちは今までもこれからもそうしていくつもりです。あと、GMOのSEOだけは絶対にやってはダメですよ(笑)
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相変わらずAmazonはせどりや転売の温床になっていてうちの店も市場を荒らされた感がしております。しかしながら世の中的には特に高額転売ヤーや無在庫転売への風当たりがだいぶ強くなっているのも事実です。当たり前の話ですけどね。今後は優良セラーだけ残って他は淘汰されていくのを見届けたいですね。

以上、AmazonのFBAのメリットとデメリットでしたが、次回は本題の「FBA マルチチャネル」の記事を書きますのでしばしお待ちくださいませ。

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