損益通算と繰越控除 | 先物やFXで損をした時の確定申告のやり方


確定申告
株やFXである程度の利益が出た人は確定申告を必ずしなければなりませんね。では、年間でマイナスだったからと言って何もしないと逆に損をするかもしれません。なので株やFXで損失が出た場合の確定申告の方法などについて簡単に書いてみたいと思います。実際に私もFXに関してはマイナスだったので私がやった方法を紹介していきます。



損益通算と繰越控除

損益通算とは

国税庁のホームページ
No.2250 損益通算|所得税|国税庁

国税庁のホームページ見ても難しいことばかり書いてあってイマイチピンと来ませんが、要はFXで100万の利益が出ても日経平均先物で80万の損失があった場合は両者の損益を合算してその金額20万円に20%の税金が掛かるというものです。

ただし、注意しなければいけないのはFXと合算出来るのは商品先物・日経平均先物だけで、通常の株式投資とは合算できません。また、給与収入とも合算できませんので、FXや先物で年間で損失だったからと言ってその年の税金が安くなるわけでも無いようです。

じゃあ損失の場合確定申告なんてしなくていいじゃんと言われそうですがそれだと今年プラスになった時に多く税金を払う羽目になります。

繰越控除とは

FXや先物でマイナスになった場合、その損失額を3年繰り越すことができます。なので確定申告はするべきなのです。3年連続でマイナスになった場合はもう先物やFXはやめた方が良いですねw

具体的に言うと、

2015年は80万円の損失
2016年は100万円の利益

上記の例では、次の確定申告では2015年の損失を繰り越すので利益は20万円となりその金額に税金がかかります。つまり20万円の20%で4万円の税金となりますが、もし前年度に損失の確定申告をしていなかった場合は2016年の利益100万円全額に税金が掛かることになり、20万円も税金を納めることとなってしまいます。

節税のためにも確定申告は必要だということがお分かりいただけたと思います。

先物やFXで損をした時の確定申告のやりかた

私がやっているのは、国税庁のHPの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作ります。画面に従って金額を入力していくだけなので非常に楽です。税務署で申告書の用紙をもらって手書きで作成するのは本当に面倒ですからね。

【確定申告書等作成コーナー】-TOP-画面

作成開始画面
作成開始画面

作成開始をクリック→書面提出をクリック→確認事項をチェックで「作成する申告書等の選択」のページに行きます。

作成する申告書等の選択
作成する申告書等の選択

「所得税コーナー」をクリック。

左記以外の所得のある方
左記以外の所得のある方

左記以外の所得のある方をクリックし、次のページで生年月日を入力。
そうすると入力画面に行きますので給与所得等を源泉徴収票を見ながら金額を入力してください。ここでは給与所得についての説明は省略します。入力が終わったら下の方に行くと「分離課税の所得」がでてきます。

分離課税の所得
分離課税の所得

FXや先物の場合、「先物取引に係る雑所得等」の「入力する」をクリック。
すると画像の様な画面がでてきますので必要事項を入力します。

先物取引に係る雑所得等
先物取引に係る雑所得等

取引の内容の種類は「外国為替証拠金取引」
決済年月日は12月31日で大丈夫です。
枚数も空欄で平気です。
決済の方法は「仕切」

収入欄の「差金等決済に係る利益又は損失の額」は実際の損失額
その他の収入はスワップで得た利益を入力します。

これでオッケーです。

後は勝手に計算してくれるので、住所氏名等を入力し印刷して税務署に郵送します。控えに税務署印が必要な場合は返信用封筒に切手を貼って一緒に提出すれば送り返してもらえます。

以上、先物やFXで損をした時の確定申告のやり方でしたが、確定申告書等作成コーナーで作成するのは結構簡単なので是非利用しましょう。今年は皆様がプラスで終われる様祈ってます。

ではでは




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